DX:ビジネスモデルのデジタル化を目指して

建設業界向け見積業務ビジネスモデルのデジタル化にチャレンジ

建設業界では零細・中小・個人事業者など大小様々な企業が存在しています。個々にはIT化も進み受発注や現場での進捗確認など、スマートフォンなどで手軽に確認できるようになりました。とは言え、毎日の資材手配、工程管理、人工出し、施主様への御見積作成、提案資料などインフラやデバイスが高機能になっても業務改善にまで至らないのが現実です。

新築建築現場イメージ

外構工事作業イメージ

今回、外構工事業者様から「施主様への見積作成に掛かる時間の短縮と見積書作成方法の統一化できないか」と依頼があり、経済産業省DXレポート2中間まとめより「DX成功パターンの策定」から、ビジネスモデルのデジタル化、顧客とのE2Eでのデジタル化、デジタルプラットフォームの整備を軸にプロジェクトをスタートしました。

参考:経済産業省DXレポート2中間まとめより「4.3DX成功パターンの策定」DXフレームワークより

DXへの取り組みを意識した原因

1.起業後、工事依頼数が急激に増加し、現場対応に時間が取られる事が多くなり、資料作成や見積作成に時間が足りなくなった。

2.資料作成や見積作成時にSaaSなど利用しテンプレートなど統一するようにしてはいるものの、担当者毎に表現の違いや記載方法などがバラバラになる事が多い。

3.作業効率化の為、インフラ強化、ハードウェア等ハイスペックモデルへ変更など、対策を投じたが効果があまり感じられない状況。

まず、取り組んだ事「ビジネスモデルの再確認」

個人事業・零細企業に多くみられる(弊社も同様ですが)ビジネスモデルの中心には必ず独立・起業した「トップ」の存在が大きく、ほとんどのトップの判断、指示、確認、ステークフォルダとの交渉や打合せ、資金調達などワンストップでビジネスモデルを構築・実行している傾向があります。まずはこのビジネスモデルをカテゴリ分けし、担当者単位に権限移譲できるモデルを検討しました。

結果、重要負荷ポイントである「見積書作成」にスコープ。

顧客とのE2Eはハードルが高いけど、デジタルプラットフォームの整備と見積書作成ツールの構築

見積書作成は主に設計担当者(管理者レベル)が各々トップとコミュニケーションしながら作成していました。
その際に以下の問題が多発、

・工事名の統一化できていない。
・工事内訳名称やサイズ表示、説明文言のバラつき。
・備考やコメント記載方法のバラつき。
・メーカー提供品名、単価・価格の新旧管理が難しい。

など、SaaSやクラウド共有ドライブ利用でファイル管理までは徐々に改善しつつあるが見積書作成工程には課題も山積み。
そこで、課題解決方針として取り組んだのは、

・見積書入力のフォーム化
・工事名、内訳で登場する名称や単価・価格の自動マスター化
・見積書登録時のオートセレクト化
・見積確定分と未確定分の住み分け
・期間別の原価管理、利益管理のビジュアル化

を負荷ポイント軽減の為、デジタル化プラットフォームへ実装するWebツール開発チームを立ち上げ。
現在、開発フェーズへと進んでいます。(フェーズ1は、2022年7月頃リリース予定)

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