亀岡市で農業チャレンジ中で、田んぼの地盤改良を余儀なくする事になり2022年から苗植えができるよう工事進行中です。こちらは水耕栽培チャレンジを行う為、施設設置申請を亀岡市農業推進委員、農業員会事務局へ行う予定です。ただ、問題が指摘されこの1年、何もできず停滞しています。
農業用施設設置の壁
農業用施設、例えば作業道具や機器などを保管する施設や作業場所、更衣室、洗面手洗い、トイレなどは農地転用申請許可が必要と言われています。
農地法では農業用施設は200㎡を上限に設置可能とするとされていますが地域によりハードルが事なると言った若干理不尽な規制があります。
亀岡市の場合、就農期間2年を経過していない者は農家住宅、農場施設(プレハブや作業施設含む)は設置できないとされています。
つまり新規就農者はどこかで2年間農家さんのお世話になった後で無ければ農地取得(農地法3条)はできない事になります。
就農経験があり農地取得したとしても2年間就農を認められなければ農業施設は設置できないと言ったループにはまります。
農地法4条(一部転用)
この農地法は農林水産省からも認められている法律ですが、こちらも2年間就農の縛りが存在しています。
水耕栽培用に管理システム(電源・無停電装置・Web管理用インターネット回線・自動給排水制御システム等)の設置場所として、
200㎡までの施設は良しとされています。特に排水については栄養剤など混入していますので下水道への接続も必要です。
私共は相続により耕作放棄地となった農地再生を目標に遠方から保全管理する事もあって、IOTなどの技術は不可欠です。
昨今特に問題になっているのが「就農者のトイレ事情」です。
多くの農家さんの場合、車で数分走れば自宅へ戻れる為、あまり気にならないようですが、遠方就農となると切実な問題です。
実際、保全作業中に腹痛を起こして困った事があります。(恥ずかしながら1時間の道のりでも何とか間に合いましたが)
もっと深刻なのが女性の方の場合です。
こちらも中長距離遠方就農者ですと、大変苦労される事も多いと思います。つど都度数分車で移動したコンビニなどでトイレをお借りすのも気が引け、
単純に圃場エリア近隣にトイレ設置ができれば就農者に相当アピールできると思い、Web検索で「農業 トイレ問題」で検索すると、
なんど約27,700,000件もヒットします。
多く就農者さんが同じ悩みを長年抱えている事は言うまでもありません。農林水産省や地方自治体も農業活性化を提唱するだけでなく、
具体的な就農に関わる課題解決できる法律整備や補助体制を考えてもらいたいところです。
今後の取り組み
新しい価値創造を生み出すと言った目標を掲げている以上、新規就農者さんや相続で遠方就農する方のために、
事例を作れればとチャレンジしています。
言葉や資料イメージでは伝わらない「想い」を行動と挑戦で現地関係者さんに分かって頂けるよう、
これからも努力していきます。
本年(2021年度)より、大阪府枚方市穂谷方面で稲作作業を手伝っています。
とにかく経験値を積むことで亀岡市にも就農期間を認めて頂けると思います。